CEOメッセージ
当社は、創業以来、教育業界において独自に培ってきた能力測定技術にICTを掛け合わせることにより、質の高いテスト・学習サービスを提供することで、次世代の教育に貢献するため、研究開発と実績を積み重ねてまいりました。
こうした当社ならではの強みと存在意義を、以下の通り、ミッションステートメントの中で掲げております。
私たちは、教育分野における測定技術の研究開発を行い、質の高いテストおよびラーニングの機会を提供することで、効果的な教育機会を実現し、個人個人の能力の発展に寄与します。また、その活動を通じて培われた技術や知見を活かし、新たな事業創出に挑戦します。
当社グループを取り巻く事業環境では、教育分野のICT化が急速に進む中、テスト市場全体においても、従来の紙ベースからコンピューターベースのテスト(CBT)への移行が加速しています。また、英語教育の低年齢化やリスキリング需要の高まりにより、英語教育やテスト関連市場は拡大傾向にあり、当社のビジネスにとって追い風となっています。
しかしながら、当社グループは、前連結会計年度において大幅な減収となり、損失幅が拡大した結果となっています。当社グループとしましては、こうした状況からの脱却を図るために、上記ミッションの実現に向けた戦略及びロードマップとして、3カ年の中期経営計画を2023年12月に公表いたしました。
具体的には、① 事業構造改革、② コスト構造改革、③ 組織体制・企業風土改革の3つの改革に取り組んでまいります。
① 事業構造改革では、事業ポートフォリオの見直しを行い、高付加価値事業及び成長事業に対して経営資源を積極的に投下することで、高収益な企業体制を目指します。
② コスト構造改革では、外注費の最適化や徹底的な販管費の見直し等による早期のコスト削減、人員の再配置を行い、筋肉質な組織体制を目指します。
③ 組織体制・企業風土改革では、顧客軸とプロダクト軸を明確にした新たな組織体制で、お客様のニーズに応じた適切なソリューションを提供してまいります。また、ガバナンス体制の強化に引き続き注力するとともに、人事評価制度を再構築することで、変革に挑戦できる組織を目指します。
この中期経営計画に基づき、当社は、2025年9月期には、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の黒字化を目指してまいります。
その実現に向け、全役職員が一丸となり、強固な経営体制の構築と新たな事業機会の創出を両輪に、引き続き全力で取り組んでまいります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
代表取締役社長兼CEO
広実 学