インドにて、ブティック型のITアウトソーシングサービスを提供する「SmartCloud」 株式取得のお知らせ
インドにて、ブティック型のITアウトソーシングサービスを提供する「SmartCloud」 株式取得のお知らせ
株式会社 EduLab
株式会社EduLab(エデュラボ、東京都渋谷区、代表取締役社長:髙村 淳一、以下「EduLab」)グループのJIEM India Private Limited(所在地:インド、プネ、CEO:Clark Lester Bautista、以下「JMIN」)は、インドにおいてブティック型のITサービスを提供する、SmartCloud Infofusion Pvt. Ltd. (以下「SmartCloud」)の株式の過半数を取得したことをお知らせいたします。
■取り組みの背景
EduLabは90年代後半から2000年代初頭に台頭してきた、IT技術とビジネスプロセスのアウトソーシング領域を調査することを目的に、2012年、インドに拠点を設置し、調査結果から、社内のソフトウェア開発およびメンテナンスサポートのオフショアセンターとして、インドにJMINを設立いたしました。
同社においてアウトソーシングモデルを確立し、 EduLabの内部ソフトウェア開発のアウトソーシングを集約することにより、グループ全体のコスト削減と運用効率の向上に繋げてまいりました。さらにIT技術とビジネスプロセス管理の領域における成長戦略を模索し、JMINの機能をコストセンターとしてだけでなく、利益を生み出す組織に成長させるため、社外の顧客に対してIT技術とビジネスプロセスのアウトソーシングサービスを提供することを検討してまいりました。こうした中で、この度、SmartCloudの株式取得を決定いたしました。
グローバルテクノロジーの最新動向とIT-BPMへの影響
昨今、多くの企業が注目している領域として、自動化(オートメーション)、AI(人工知能)、機械学習(ML)が挙げられます。過去4〜5年にわたって、当社を含む世界中の企業がこうした分野に多くの関心を寄せ、この分野に多大な投資を行ってきました。さらに、AIや機械学習は未来を形作る次世代テクノロジーであるということは、すべてのビジネス分野における共通の認識となっております。
20年前のアウトソーシング業界は、今日のAI・機械学習の興隆と非常に似た段階にあったという見方もあります。NASSCOM(インドのIT-ビジネスプロセス管理に関する協会)が2016年2月に発表したレポートによると、世界のIT技術・ビシネスプロセス管理のアウトソーシング業界の市場規模は、2020年末までに2,550億米ドルに達すると推定されています。
Edulabは、AI・機械学習の進歩が、ITを用いたビシネスプロセス管理の業界に直接的な影響を与え得ると考えます。一例として、データ入力などの単純作業は自動化がますます進み、近い将来、こうした業務はその大部分が、人による手作業からAI・機械学習を活用したソフトウェアに置き換えられ、今後はこうしたAI ・機械学習のソフトウェアのメンテナンスやサポートの提供へのニーズが高度化するもとのと考えられます。
こうした中、JMINはSmartCloudを買収することにより、EduLabグループおよび外部クライアントに求められるAI・機械学習のサポートを提供してまいります。
■今後の成長戦略
SmartCloudの買収により、Edulabは次の3つの領域に注力してまいります。
1.SmartCloudのリソースを活用して、JMINとEduLabの間のビジネスアウトソーシングモデルの効率化とコスト削減構造をさらに加速する。
2.ITアウトソーシング業界における外部クライアントのニーズを取り込むことでJMINのビジネスを拡大し、徐々にコストセンターだけでなく、EduLabの利益センターとしてJMINを成長させる。
3.長期的な戦略として、内部クライアントと外部クライアントの両方にAI・機械学習の開発とサポートサービスを提供する。
◆「SmartCloud」とは
SmarterCloud Infofusion Pvt. Ltd.は、IT技術を活用したブティック型のアウトソーシング・サービスプロバイダーとして2015年に設立されました。過去5年間の専門領域は、AI・機械学習を含む、ソフトウェアの製品開発です。同社は新興企業からフォーチュン500企業に至るまで50以上のクライアントと提携しており、クライアントは約80%がグローバル企業(米国、ヨーロッパ、日本、APAC)、約20%がインドのローカル企業です。 100を超えるプロジェクト(Webとモバイルの両方でのエンドツーエンドのソフトウェア開発)に加え、過去3年間にわたってJMINのベンダーパートナーとして連携しており、先日発表したオンラインのアダプティブ・テストプラットフォーム「OneUp」の開発に大きく貢献しました。
SmartCloudの創始者の一人であるGajanan Sakhareは、インド・プネの工学部でコンピューターサイエンスとエンジニアリングの学位を取得、ナグプール大学で経営学と経営の博士号を取得した後、ソフトウェアエンジニアおよびビジネスアナリストとして、米国IBMおよびCISCOのプロジェクトメンバーとしてキャリアをスタートさせました。インドに帰国してから同社を設立しており、JMINによる買収後も、SmartCloudのCEOとして、成長戦略を推進して参ります。
◆株式会社EduLabについて
EdTech(教育×テクノロジー)分野における新事業の開発・投資、教育ITソリューション・プラットフォームの提供、次世代教育の支援、スクールマネジメントなど、最新のラーニングサイエンスをベースに次世代の教育ソリューションを実現します。東京、シアトル、ボストン、ニューヨーク、アイルランド、シンガポール、香港、北京、上海、プネ等を拠点として展開しています。
◆JMIN(JIEM India Private Limited)について
株式会社EduLabの完全子会社であり、EduLabグループにソフトウェア開発と保守サービスを提供するとともに、インド国内市場に向けて教育関連事業を展開しております。