受験からプレイスメントテスト、習熟度チェック、留学生まで。 桜美林大学におけるCASECの活用
受験からプレイスメントテスト、習熟度チェック、留学生まで。 桜美林大学におけるCASECの活用
「キリスト教精神に基づく国際人の育成」を建学の精神とし、世界を舞台に活躍できる人材の育成を目指している桜美林大学。学群制の導入により専門性を高めつつ、外国語教育や国際交流にも力を入れており、英語教育には特に定評があります。今回は2009年より導入いただいているCASECの活用状況について、リベラルアーツ学群准教授のマルコス・ベネビデス先生、グローバル・コミュニケーション学群准教授の熊澤雅子先生にお話を伺いました。
CASECで新入生の英語力を測り、クラス分けに活用
桜美林大学の英語教育のベースとなっているのは、大学独自のプログラムELP(English Language Program)です。多読やタスクベースの学習など“英語を使う”アクティビティを多く取り入れたプログラムで、聞く・話す・読む・書くの4技能をバランスよく習得し、実践的なコミュニケーションにつながるよう構成されているのが特徴となっています。
6つの学群それぞれがレベルごとのクラスで英語プログラムを実践しており、CASECはその基本となる新入生のプレイスメントテストとして活用されています。
「入学前にCASECを受験し、その結果をもとに学群それぞれのレベル別に3〜4のクラスに分けます。プレイスメントテストの目的は、学群の新入生を大まかに分けることであり、一人一人の英語力を緻密に測る必要はありません。時間をかけることなく、英語力を正しく測れるのがCASECの一番のメリットです」(ベネビデス先生)
「CASECは、日本の中学・高校を卒業して本学に入学する学生の英語力を測るのに適していると感じます。他の英語テストでは、学生には不慣れなビジネス用語が出てくるなど、力を測る条件に当てはまらないこともあります。テストが終わってすぐにスコアが見られることも実用的でいいですね」(熊澤先生)
また、コストがリーズナブルで学生への負担が少ないこと、TOEIC ®などとの相関も明確なことから、学生にとっても教員にとっても使いやすく分かりやすいテストだと話しています。
CASECの結果を、各自の英語力の伸びを確認する指標に
リベラルアーツ学群では、CASECを1年終了時のアチーブメントテストとしても活用し、入学時のスコアと比較して各自の伸びを確認しています。
「全学生に共通した到達目標やクリアすべきラインはなく、“それぞれが、以前に比べてどれだけ伸びたか”、というのが大事。CASECはその指標になりますね」とベネビデス先生。
また、リベラルアーツ学群では、1セメスターの海外留学プログラム(希望者のみ)があり、留学した学生は帰国後にCASECを受験します。入学時と1年終了時と比較することで、留学したことでどれだけ英語力が付いたのかが分かり、学生にとってはもとより、大学にとっても留学プログラムの効果測定の指標となっているといいます。
「CASECプロクタリング」の導入でコロナ禍の受験も柔軟に対応
桜美林大学では、新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が出されたことを機に、AIを活用したオンライン試験監督システム「CASECプロクタリング」も採用しています。CASECプロクタリングは、Webカメラで録画した受験者の映像をAIと人がチェックし、替え玉受験やカンニングといった不正行為を防止・検知できるシステムです。
「いつでもどこでも受験できるというのがCASECの魅力です。システムが優れているため不具合やトラブルはほとんどなかったのですが、その一方で、きちんとした監督環境がないまま自宅受験をしてもらっていたため、残念ながら不正はゼロではありませんでした。CASECプロクタリングにより不正を防止・検知できるようになったことで、スコアの信頼性がより担保されました。コロナ禍の中で、各種のテストを実施する場所や時期について柔軟に対応できるようになり、どこでも受験ができるというCASECのメリットを改めて実感しました」(ベネビデス先生)
また、CASECプロクタリングの採用で、グローバル・コミュニケーション学群の新入生の自宅受験が可能になったことも大きな変化の一つです。以前は不正を防止する目的から、新入生を大学に呼んでCASECを受験してもらっていました。
「英語力を伸ばすためには適切なステップを踏んでレベルアップしていくことが重要。CASECで不正をして自分の実力よりも上のクラスに入ってしまうと、後で苦労するのは本人です。CASECプロクタリングの採用は、コロナ禍で学生が大学に来られなくなったタイミングだったので、とてもありがたかったですね。不正リスクを減らしてより正確に測れるというメリットは、とても大きいと感じています」(熊沢先生)
CASECプロクタリングの採用により、CASECへの信頼度、満足度がさらに高まったと語る両先生。
桜美林大学では、英語圏以外の国や地域から来る留学生にもCASECの受験を推奨しています。英語で行われる授業を履修したい、日本語に加えて英語も学びたいという留学生も多く、CASECが英語評価の一部として活用される場はさらに広がっていきそうです。
企業・学校のグローバル化を担う、次世代の英語ツール「CASECシリーズ」について
CASECシリーズは、国内最大級のオンライン英語テストです。回答を自動的に分析し、次の問題の難易度を変化させるアダプティブ(適応型)なテストで、従来のペーパーテストに比べ短時間で精度の高い能力測定が可能となります。TOEIC®、TOEFL®のスコア目安や英検®級の目安もすぐ表示され「読む」「書く」を短時間で正確に測定できるCASEC。英語 初・中級向けスピーキング(英会話)テストのCASEC SPEAKINGなど、英語力測定のニーズに合わせたさまざまなテストを提供しています。
「CASEC」の導入をご検討の方は、こちらの お問合せフォーム よりお問合せください。
企業・団体向けのCASECシリーズ紹介サイト
CASEC(キャセック) – TOEICスコア・英検級の目安がすぐわかる英語テスト
CASEC SPEAKING
https://speaking.casec.jp/promotion/
CASECプロクタリング
https://casec.evidus.com/proctoring/
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