日本の文化・伝統を世界に向けて発信。 文化に関わる教養・教育の発展に寄与する「CASEC」
日本の文化・伝統を世界に向けて発信。 文化に関わる教養・教育の発展に寄与する「CASEC」
近年、日本を訪れる外国人観光客が急増し、今後さらに日本への観光需要が伸びるとされる中、訪日外国人旅行者に対してだけでなく、世界に向けて日本の価値観や文化を発信し、理解を深めることが重要とされています。そこで、日本文化の魅力を国内外に発信する文化団体・一般社団法人ミス日本酒が主催する「Miss SAKE」アンバサダーの講習に、EduLabグループのJIEMがサービスの提供、運営を行なうCASEC(キャセック:Computerized Assessment System for English Communication)が採用され、注目を集めています。
日本酒を通じて日本の文化・伝統の魅力を各地で伝える「Miss SAKE」
「Miss SAKE(ミス日本酒)」とは、日本が世界に誇る日本酒と日本文化の魅力を国内外に発信するアンバサダー。一般社団法人ミス日本酒が主催し、外務省、農林水産省、国税庁、観光庁、日本酒造組合中央会等の後援のもと、2013年よりスタートしています。
主な活動は、日本酒および日本の魅力を伝える事業、地域の食・農産業に関する事業、日本の伝統文化に関する事業の3つで、日本国内はもちろん、ハワイ、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、バルセロナ、シドニー、香港など世界各国で、日本酒を切り口にした日本の食・文化に関する啓発イベントや、日本への観光誘致活動を行なっています。
徐々に知名度も高まり、2019年の選考では全国での地方大会など約800人の中から21人のファイナリストが選出され、最終大会に挑みました。Miss SAKEでは、この最終選考に選ばれた候補者に対して特別講義「ナデシコプログラム」を開講するのが特徴となっています。
ナデシコプログラムでは、日本酒の基礎知識に始まり、振袖の着付け、セルフ和髪、いけばななど、食や健康、文化・地域振興、女性が活躍する社会に向けた講座など、多岐にわたる内容を学びます。これら講義で身につけた知識や教養を英語で世界に発信するには、高い英語力やコミュニケーション能力、文章表現力が必須。そこで今年(2019年)から「CASEC」が採用されたのです。
PRイベントでもSNSでの情報発信でも英語力を含めたグローバル感覚が必須
導入の背景には、アンバサダーの活動には英語は必須であるものの、候補者選考基準としてテストなどを行なっていないため、個人の英語力に開きがあることがきっかけだったと言います。
「Miss SAKEの選考条件の中に、“グローバル感覚を持っている人”と記載されていますが、候補者選考基準としてテストなどはしていません。選考で考慮しない分、ナデシコプログラムでは英語力も含めたグローバルな対応力を醸成するものが必要だと考え、CASECを導入しました」と話すのは、一般社団法人ミス日本酒代表理事の愛葉宣明氏。
「もちろん、テストで英語ができても、実際のコミュニケーションの場の文脈や、言外の意図を汲み取る力がなければコミュニケーションにおいて優れた成果を上げることはできません。ただ、そうは言っても、基本的な英語力はグローバルな対応力の土台になることは間違いありませんのでスキルアップは必須です」(愛葉氏)
一方、実際にCASECを受講した2018年Miss SAKEの須藤亜紗実さんは、
「スピーキング力はもっと磨きたいです。事前に予定していたスピーチであったり、日本酒や振袖についてのコメントは準備や心構えができていますが、イベント当日に会場で起こったイレギュラーな出来事について質問されたりすると、とっさに英語が出てこなかったり、うまく表現ができなかったりして、後でああ言えばよかったなと後悔したりすることがあります。そんな時、もっと臨機応変に対応できる英語力を身につけたいと思います。CASECにもCASEC SPEAKINGというスピーキング力を測定するオンラインテストができたということなので、それも受験してスキルチェックをしてみたいです」
CASECは、語彙やリスニング、日常的なコミュニケーションに不可欠な表現の知識を含め、さまざまな観点から英語能力を正確に測定できるため、アンバサダーは自分の英語コミュニケーション能力を知った上で、次の目標に進むことができます。
日々英語を使いながら、CASECで英語力をチェックし学習の精度や効率を高めていくという相乗効果が生まれています。
Miss SAKEとしての活動では、海外の日本酒イベントや大使館での日本酒PRイベントに呼ばれることも多くなっているほか、スピーチをする機会や記者からの質問事項を書面に起こして回答を送ることもあるとのこと。さらに、ブログやFacebookなどのSNSを通じて情報を発信するときには、日本だけでなく海外の方々にも読んでもらうため、日本語と英語を併記するなど、まさに毎日英語を使う日々を送っているそうです。
現在CASECは教育分野にとどまらず、文化的事業や多分野におけるグローバル人材育成など、さまざまな方面で導入が進んでいます。英語能力の需要の高まりとともに、今後さらなる広がりが期待できます。
一般社団法人 ミス日本酒(Miss SAKE)について
ミス日本酒(Miss SAKE)選考会は、伝統ある日本酒と日本文化の魅力を日本国内外に発信する美意識と知性を身につけたアンバサダーを選出する目的で一般社団法人ミス日本酒が主催。外務省、農林水産省、国税庁、観光庁、日本酒造組合中央会等の後援のもと、2013年9月よりスタートいたしました。
2013年10月には「初代ミス日本酒Miss SAKE」が決定し、日本国内だけでなく、ハワイ、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、バルセロナ、シドニー、香港など世界各国において、日本酒を切り口にした日本の食・文化に関する啓発や、日本への観光誘致活動を年間400件以上行っております。
一般社団法人 ミス日本酒(Miss SAKE)
企業・学校のグローバル化を担う、次世代の英語ツール「CASECシリーズ」について
CASECシリーズは、日本で最も選ばれている英語オンラインテストです。受験時間も短く、TOEIC®、TOEFL®のスコア目安や英検®級の目安もすぐ表示され「読む」「書く」を短時間で正確に測定できるCASEC。英語 初・中級向けスピーキング(英会話)テストのCASEC SPEAKINGなど、英語力測定のニーズに合わせたさまざまなテストを提供しています
CASEC(キャセック) – TOEICスコア・英検級の目安がすぐわかる英語テスト
その他の事例
-
- 2022年8月5日 導入事例
- 受験からプレイスメントテスト、習熟度チェック、留学生まで。 桜美林大学におけるCASECの活用
-
- 2022年10月31日 導入事例
- 英語能力育成とともに人材育成での自己啓発や自己研鑽にも。HondaグループにおけるCASECを活用したグローバル戦略への取り組み
-
- 2023年1月13日 導入事例
- ”コンピテンシー”としての英語力育成に向けた大妻女子大学のCASEC活用